こんにちは!カメラマンの長谷川( ksk_photo_man)です!
一眼レフとミラーレス、どっちにしようか迷っていませんか?
この記事では、一眼レフとミラーレスについて比較しながらお伝えしていきます!
簡単に自己紹介すると、僕はカメラ歴12年、プロ歴7年でカメラマンをしています。
結論:今から始めるならミラーレスカメラ
まず結論からお伝えすると、今から始めるなら「ミラーレス」がオススメです。
ミラーレスは、コンパクトで持ち運びしやすいですし、今後も成長していく市場だからです。
とはいえ、誰でもミラーレスがオススメっというわけでもないです。
「一眼レフ」も「ミラーレス」もどちらも良いカメラなので、「自分に合っているカメラはこっちだ」と納得して選ぶことが大切かなと思います。
一眼レフとミラーレスの違い
まず一眼レフとミラーレスの違いについてお伝えします。
それぞれ違いは、カメラ内部のミラーが「ある」か「ない」かです。
一眼レフは、カメラの内部にミラーがあります。
またミラーの上部には、ペンタプリズムもあります。
ファインダー越しの風景は、「ミラーで反射し、カメラ上部のプリズムを通過した」ものです。
カメラの内部にミラーやペンタプリズムがあるため、カメラ本体の大きさはミラーレスと比較すると大きくなります。
一方、ミラーレスはカメラの内部にミラーがありません。
なのでミラーレスには、「ファインダー」が付いていないカメラが多いです。
例えば、富士フィルムの「X-A5」やオリンパスの「PEN E-PL9」などです。
ファインダーがついてないので、カメラの背面モニターをファインダーの代わりとして使います。
ただ、ファインダーがついているミラーレスもあります。
例えば、SONYの「α7CⅡ」やオリンパスの「E-M10 MarkⅢ」などです。
ミラーレスのファインダーの仕組みですが、これはカメラ内の撮像素子(イメージセンサー)で受け取った光のデータを、ファインダーに写しています。
ちなみにこれを「電子ビューファインダー」と言います。
数年前の電子ビューファインダーは、「見える映像にタイムラグがある」「ファインダーで見える映像がキレイじゃない」というデメリットがありましたが、近年はだいぶ解消されてきています。
実際ボクもSONYの「a7Ⅲ」を使っていますが、ファインダーの見え方は問題ないです。
参考:光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)の違い
デジタル一眼レフとミラーレスの比較
さて前置きが長くなってしまいましたが、次はデジタル一眼レフとミラーレスを比較していきます。
比較するポイントは次の4つ。
- 生産出荷数
- 大きさ・重量
- レンズの豊富さ
- 機能面
上記の4つで比較していきます。
1,生産出荷数
まず生産出荷数で比較します。
簡単にいうと「よく売れているのはどっち?」ということです。
上の表は、「一般社団法人 カメラ映像機器工業会」が出してるが発表している2020年5月分の統計データです。
デジタルカメラの生産数・総出荷数などが掲載されています。
この表内の「一眼レフ」と「ミラーレス」の総出荷数(5月分)を比較すると、
- 一眼レフ:90,273台
- ミラーレス:124,250台
となっています。
つまり「ミラーレスの方が売れている」ということです。
(正確にいえば、「総出荷」なので売れているとも限らないのですが、おおまかなイメージで捉えて頂けると嬉しいです。)
以前は一眼レフの方が売れていたのですが、ここ最近ではとうとうミラーレスの方が売れている状態になっています。
また、カメラメーカーもミラーレスに力を入れていています。
なので、数年後に「もっと良いカメラに買い替えたい」となった時のことも考えると、ミラーレスの方が良いかなと思います。
2, 大きさ・重量の違い
次はカメラの大きさ・重量で比較してみます。
さきほどもお伝えした通り、デジタル一眼レフはカメラ内部にミラーがあります。
なので、構造上カメラ本体は大きくて重たくなります。
一眼レフは大きくて重いたいのですが、大きい分、カメラの背面にあるボタンやダイヤルが操作しやすいというメリットがあります。
なので、比較的「手が大きい」男性は、デジタル一眼レフの方が扱いやすいと思います。
また
- 写真を撮りに行くときはほどんど車で移動するので、重さはあまり気にしない
- 一眼レフのガッシリした感じが好き
という方はデジタル一眼レフがオススメです。
一方ミラーレスカメラは、カメラ内部にミラーがないため一般的に小さくて軽くなります。
ミラーレスの方が小さくて軽いので、持ち運びは便利です。
カバンに入れて、「いつも持ち運びたい」という方はミラーレスがオススメです。
3, レンズの豊富さ
次は、レンズの豊富さで比較してみます。
一眼レフ | ミラーレス | |
---|---|---|
キヤノン | 107 | 12 |
ニコン | 108 | 23 |
ソニー | 43 | 52 |
富士フィルム | – | 43 |
パナソニック | – | 44 |
オリンパス | 12 | 49 |
ペンタックス | 82 | 7 |
一眼レフとミラーレスのレンズの豊富さは、メーカーによってマチマチです。
キヤノンとニコンは、フィルム時代からシェア1位2位を取っていたので、今でも一眼レフの方がたくさんの機種を扱ってますし、レンズの数も豊富に取り揃えています。
キヤノンとニコンのミラーレスのレンズは、まだまだこれからといった感じです。
ソニー・富士フィルム・パナソニック・オリンパスは、ミラーレスのレンズの方が多いです。
カメラ本体に関しても、この4社はミラーレスに力を入れている印象です。
パナソニックは、先月「カメラ事業を売却する」と発表がありました。
今後どうなるか注目したいところです。
ペンタックスは、一眼レフのレンズの方が豊富に取り扱っています。
機能面
次は機能面についてお伝えします。
ここでは、
- タッチパネル
- ファインダー
- バッテリー
について触れたいと思います。
1:タッチパネル
まず「タッチパネル」ですが、一眼レフとミラーレスを比較すると、ミラーレスの方が背面モニターでタッチパネルを採用している機種が多いです。
このタッチパネルでは、
- メニュー画面の操作
- ピント合わせ
- タッチパッドAF
などができます。
タッチパッドAFというのは、別名「タッチ&ドラッグAF」と言って、ファインダーを覗きながら背面モニターを指でなぞるとAFフレームを移動できる機能です。
直観的にAFフレームを移動できるので、けっこう便利です。
2:ファインダー
一眼レフは「光学ファインダー」、ミラーレスは「電子ファインダー」ですが、個人的には電子ファインダーの方が便利です。
理由は2つ。
- 仕上がりがイメージしやすい
- ファインダー視野率100%
です。
まず「仕上がりのイメージ」についてですが、電子ファインダーはカメラ本体で「明るさや色味の設定を変更」すると、ファインダー内の像にも設定が反映されます。
なので、実際に撮れる写真に近いものがファインダー内に表示されます。
次に「ファインダー視野率100%」についてですが、まずファインダー視野率とはなにかお伝えします。
ファインダー視野率とは、「ファインダーで見える範囲」と「実際に写真として写る範囲」の比率を「%」で表したものです。
例えばファインダー視野率98%だった場合、「実際に写真として写る範囲」の95%の範囲を「ファインダー」で確認できます。
5%分はファインダーに写らないということです。
一眼レフの入門機は、ファインダー視野率が95%のモノが多いです。
例えばキヤノンの「EOS Kiss X9i」やニコンの「D3500」はファインダー視野率が95%です。
一方ミラーレスの場合は、そもそも「実際に写真として写るもの」を電子ファインダーに表示しているしているので視野率はどれも100%です。
3;バッテリー
最後にバッテリーについてですが、一般的に
- 一眼レフの方がバッテリーの持ちが良く
- ミラーレスの方がバッテリーの持ちが悪い
傾向があります。
ミラーレスは、小型ボディにするためにバッテリーも小型化になっていて、その分電池の容量も少ないからです。
まとめ
ここまでのことを踏まえながら、まとめますね!
一眼レフが向いている人
- ちょっとくらい、大きくても気にしない
- カメラに求めるのは、どっしり感・安定感だ
- キヤノン・ニコン・オリンパスで豊富なレンズを楽しみたい
- 電子ファインダーは疲れるので、光学ファインダーが良い
- 写真の仕上がりは頭の中でイメージしながら撮るのが好き
ミラーレス一眼が向いている人
- ファインダーがなくても大丈夫
- 必要なら、電子ファインダー付きのものを買う
- カメラは、小さくて軽い方が良い
- ソニー・富士フィルム・パナソニック・オリンパスで豊富なレンズを楽しみたい
- ファインダー内でも写真の仕上がりが確認できた方が良い
ちなみにカメラ内には、撮像素子というものがあり、大きく分けて、「APS-C」と「フルサイズ」があります。
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