要点
- イラストレーター 買い切り版は現在公式では販売されておらず、買い切りで使いたい場合は代替ソフトの検討が現実的
- 中古のイラストレーター 買い切りは、ライセンス問題があるため慎重な確認が必要
- Macユーザーでも代替の買い切り型ソフトを選ぶことで、無理なく制作環境を整えることができます
はじめに

「イラストレーターは買い切りできないの?」そう思って検索した方も多いのではないでしょうか。
Adobe Illustrator(イラストレーター)は、今やグラフィックデザインの定番ソフトですが、近年は月額制(サブスクリプション)が主流です。
しかし「昔のように一度買えばずっと使える買い切り版はないの?」と感じる方も少なくありません。
この記事では、
- イラストレーターの買い切り中古は本当に使えるのか
- 今も手に入る永続ライセンスはあるのか
- 買い切り可能な代替ソフトの選び方
まで、初心者にもわかりやすく解説します。
\ Adobe公式サイト /
イラストレーターに買い切り版はある?
「買い切り」と「サブスク」の違いとは?
Illustratorは、写真やロゴ、グラフを作るのに便利なソフトです。このソフトは以前、一度買えばずっと使える「買い切り版」として売られていました。
これに対して、現在は每月支払いをして利用する「サブスクリプション」に変わっています。
買い切り版 | サブスクリプション版 | |
---|---|---|
支払い方式 | 一度支払い | 每月または每年の持続費用 |
アップデート | 新版を買い直しなければならない | 自動的に最新状態を保てる |
費用対効果 | 初期費用は高いが長期で見ると安い | 短期利用なら有利(たまにしか使わない人向け) |
Illustratorの永続ライセンスはまだ手に入る?
結論から言うと、Adobe公式では永続ライセンスは販売されていません。買い切りの最終版はCS6で、2012年に発売されたものです。それ以降は、すべてがCreative Cloudプランへと移行しました。
一部の中古ソフト店やオークションでは、永続ライセンス版の使用可能なCS6を直接買える場合もありますが、合法性や動作保証に問題が残ります。
Adobeが買い切りを終了した理由
Adobeが買い切りモデルを終了し、サブスクリプションに移行した最大の理由は「持続的なアップデートとセキュリティ」を実現するためです。
ソフトを最新状態に保つことで、不具合の修正やセキュリティ改善を精密に行えるようになりました。
また、サブスクは、使用状況やデバイス数に合わせたプラン選択がしやすく、効率的な事業運営も可能となります。
イラストレーターの買い切り版を中古で買うのはアリ?
ヤフオクやメルカリで買っても大丈夫?
安く買い切り版を手に入れたいと考える方もいるでしょう。
たとえば「Illustrator CS6」などの買い切りソフトを、ヤフオクやメルカリで見かけることもありますが、以下の点には注意してください。
- ライセンス軸が他人の名義の場合、合法性に問題あり
- 操作環境 (旧macOS/ウィンドウズなど)に限りがある
- Adobeのサポートは受けられない
「安く買える」ように見えても、後々トラブルを抱える可能性も高いです。

良く検討してください。
中古ソフトに漏れているライセンスの注意点
イラストレーターは使い始めるにはライセンス認証が必要です。しかし、中古品はそのライセンスがすでに利用済の場合も多く、再認証できないこともあります。
また、不正なライセンス版や複製版が出回っている場合もあり、買う側には調査能力も求められます。
ライセンスの合法性や使える環境の確認は特に大切です。
Illustrator CS・CS6は今でも使える?
技術的には使用できる場合もありますが、環境に大きく応じています。
- Windows 10以降 / macOS Catalina以降では動作不可能な場合も
- セキュリティアップデートは受けられない
- Adobe公式のサポート対象外

そのため、今だけ使えればよいという短期的な利用でない限り、新しいプランを検討するほうが無難な選択です。
» Adobe公式サイトで「Illustrator 単体プラン」を見る
買い切りできるおすすめ代替ソフト3選(Macにも対応)

現在、Adobe Illustratorはサブスクリプション形式しか提供されていないため、「買い切りで使えるソフトがほしい」という声も多くあります。
ここでは、一度購入すれば長く使える買い切り型のソフトを3つご紹介します。すべてMacにも対応しています。
ソフト名 | 特徴 | 価格(税込) | 対応OS |
---|---|---|---|
Affinity Designer | 本格的なデザイン機能を搭載。 Illustratorに近い操作性。 | 約8,000〜12,000円 (買い切り) | Windows / Mac / iPad |
Inkscape | 完全無料のオープンソースソフト。 やや動作が重いが高機能。 | 無料 | Windows / Mac / Linux |
Clip Studio Paint | 主にイラスト向け。 ベクター描画も可能で買い切り型あり。 | 約5,000〜9,000円 (機能により異なる) | Windows / Mac / iPad |
これらのソフトは価格が明確で、月額料金が不要なのが大きな魅力です。
初心者の方でも手に取りやすく、デザインの練習や副業にも役立ちます。
Affinity Designer・Inkscape・Clip Studio Paintの比較
それぞれのソフトには得意分野や向いている使い方があります。以下の表で違いを比較してみましょう。
比較項目 | Affinity Designer | Inkscape | Clip Studio Paint |
---|---|---|---|
買い切り | ◯ (あり) | ◯ (無料) | ◯ (あり) |
Mac対応 | ◯ | ◯ | ◯ |
UIのわかりやすさ | ◎ (直感的) | △ (やや複雑) | ◯ (慣れれば使いやすい) |
印刷向けデザイン | ◎ | ◯ | △ |
イラスト制作 | ◯ | △ | ◎ |
たとえば、「チラシやロゴ制作を買い切りで済ませたい」ならAffinity Designerがおすすめです。逆に「無料で始めたい」ならInkscape、「マンガやイラスト中心」ならClip Studio Paintが向いています。
たまにしか使わない人向け:イラストレーターのコスパ重視な使い方
Illustratorを1ヶ月だけ使うには?
「月に1回くらいしか使わないのに、毎月払い続けるのはもったいない…」という方も多いですよね。
Illustratorは、1ヶ月単位で契約できる「月々プラン、月々払い」があります。
Illustrator単体プラン
Illustrator 単体プラン | 価格(税込) | 備考 |
---|---|---|
月々プラン、 月々払い | 4,980 円/月 | 1ヶ月単位で契約可能。 いつでも手数料無しで解約可。 |
年間プラン、 月々払い | 3,280 円/月 | 年契約の月々払い。 請求開始後、14日以内の解約は全額返金。 |
年間プラン、 (一括払い) | 34,680 円/年 | 1年分をまとめて支払うプラン。 請求開始後、14日以内の解約は全額返金。 |
\ クリエイティブな世界への第一歩 /
※体験中に解約すればお金はかかりません
ちなみに、「イラレとフォトショのみ」を検討中の方は「【イラレとフォトショだけ】一番安く購入する方法は?」を参考にしてみてください。
コンプリートプラン:すべてのAdobeソフトが使える
コンプリート プラン | 価格(税込) | 備考 |
---|---|---|
月々プラン、 月々払い | 12,380 円/月 | 1ヶ月単位で契約可能。 いつでも手数料無しで解約可。 |
年間プラン、 月々払い | 7,780 円/月 | 年契約の月々払い。 請求開始後、14日以内の解約は全額返金。 |
年間プラン、 (一括払い) | 86,880 円/年 | 1年分をまとめて支払うプラン。 請求開始後、14日以内の解約は全額返金。 |
1ヶ月だけ使いたい場合は、契約→制作→すぐ解約という使い方が可能です。支払いは1ヶ月分のみとなります。
\ 7日間 全アプリが使える /
「月々プラン、月々払い」は割に合うのか?
「たまにしか使わないのに、毎月4,980 円は高いのでは?」と感じるかもしれませんが、必要なときだけ契約できる点がポイントです。
コスパ面でのポイント
- 年間契約より割高に見えるが、短期集中型には適している
- 月額なので、急なデザイン依頼にもすぐ対応可能
- 他ソフトでは再現が難しいAdobe独自機能を使える
ただし、長期的に使う予定がある方には不向きです。年間プランや代替ソフトも検討しましょう。
無料体験やキャンペーンを活用する方法
Adobeでは時期によって、割引キャンペーンを行っていることがあります。また7日間の無料体験も行っています。
活用法の例
- 無料体験期間中に集中して制作する
- セール時期(例:年末・新学期)を狙って契約する
無料期間終了後は自動課金されるため、解約タイミングを忘れずに管理することが大切です。

お得なプランやキャンペーンをうまく利用すれば、Illustratorをよりコスパよく使うことができます。
イラストレーターの価格は高い?プラン別に安く使う方法

個人・法人・学生の価格を比較
Illustratorは機能が豊富な分、価格がやや高めです。
ただし、利用者の立場によってプランが分かれており、選び方次第で費用を抑えることが可能です。
利用者 | 月額(税込) | 特徴 |
---|---|---|
個人向け (単体プラン) | 約2,728円〜 | Illustrator単体を利用可能。 年間プランで割安に。 |
個人向け (コンプリートプラン) | 7,780 円/月〜 | Illustratorを含むAdobe全アプリが利用可能。 学習や副業にも活用しやすい。 |
法人向け (コンプリートプラン) | 10,780 円/月 | 管理機能やチーム共有が可能。 法人利用に最適。 |
学生・教職員向け (コンプリートプラン) | 2,180 円/月〜 | Illustrator以外も使えるセット。 割引率が大きい。 |
特に学生プランは非常にお得で、複数のAdobeソフトが使える「コンプリートプラン」でこの価格です。
学割を利用できる方は、積極的に活用しましょう。
Illustratorを安く使う裏ワザはある?

通常よりも安く使う方法はいくつかあります。
よくある「裏ワザ」
- 初回契約時に体験版終了直後の割引提案が届くことがある
- 年末や新学期前などの時期限定キャンペーンを活用
- Creative Cloudの年払いプランを選ぶと月額換算が安くなる
また、Amazonや家電量販店でのライセンス販売でも割安なケースがあります。
買い切り vs 月額制:どちらが得か
「Illustratorは買い切りで使いたい」と考える人も多いですが、現在Adobeでは買い切りライセンスは提供されていません。
そのため、代替ソフトの買い切り型と比較する視点が重要です。
買い切りソフト | Illustrator(月額制) | |
---|---|---|
初期費用 | 一度支払えばOK | 毎月または毎年支払いが必要 |
アップデート | 自己管理または別料金 | 自動的に常に最新版 |
機能の充実度 | ソフトによる | 常に業界最新水準 |
こんな人におすすめ
- 買い切り型:副業・趣味・印刷やWeb素材の制作が中心の方
- 月額制:業務用途・長期的に使う・常に最新版が必要な方
自分の使い方や必要な機能をもとに、プランを見極めて選ぶことが大切です。
イラストレーターを無料で使い続けることはできる?
体験版を延長して使うことは可能?

AdobeのIllustratorには、7日間の無料体験版があります。ただし、体験版は一度きりで、延長して使うことは基本的にできません。
とはいえ、以下のような工夫で「無料に近い」使い方が可能です。
- 新規Adobeアカウントを作って再度体験版を申し込む(非推奨/利用規約違反の可能性)
- 体験版期間中に集中して作業し、すぐにPDFなどに書き出して保存しておく
基本的には、体験版後は有料プランへ移行する必要があると考えておきましょう。
無料で使えるIllustrator風オンラインツールは?
「簡単な作業だけなら、無料の代替ツールで十分」という方も増えています。 以下は、ブラウザ上で使えるIllustrator風の無料ツールです。
ツール名 | 特徴 | 日本語対応 |
---|---|---|
Photopea | Photoshop・Illustrator両方に似た操作感。 PSDやSVGに対応。 | ◯(一部) |
Vectr | ベクター形式の簡易編集。 登録不要で使いやすい。 | △(UIは英語) |
Boxy SVG | SVGに特化したエディタ。 Chrome拡張としても使用可。 | △(UIは英語) |
これらのツールは無料で始めやすく、ちょっとしたデザイン作業には十分対応できます。ただし、複雑な編集や商用利用には注意が必要です。
まずは試してみて、「無料ツールでどこまでできるか」を確認するのもおすすめです。
\ 7日間 全アプリが使える /
まとめ
Illustratorを「買い切り」で使いたいという声は根強くありますが、現在は基本的に月額制のサブスクリプションが主流です。
とはいえ、1ヶ月だけの利用も可能で、用途に応じて柔軟に選べるのが魅力とも言えます。
買い切り中古版を検討する際は、対応OSやライセンスの状態に注意が必要です。また、無料ツールや代替ソフトをうまく活用すれば、コストを抑えてデザイン作業を始めることもできます。
まずは自分の利用目的や期間、予算を明確にして、最適なプランを選ぶことが大切ですね。
買い切りの画像編集ソフトが欲しい方は、「買い切りの写真編集・画像編集ソフトおすすめ5選」をご覧ください。
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※体験中に解約すればお金はかかりません
よくある質問FAQ
- イラストレーターの買い切り版はまだ手に入りますか?
-
現在、Adobeが公式に販売している「Illustrator」の買い切り(永続ライセンス)版は提供されていません。
Creative Cloud バージョンのデスクトップアプリケーションの永続ライセンス版は販売しておりません。
引用元:よくある質問 | Creative Cloudかつて存在したCS6などは中古市場で出回っていますが、公式サポートは終了しており、利用には注意が必要です。今は月額制(サブスクリプション)が基本です。
- Illustratorの中古ソフトは違法ですか?
-
一部の中古ソフトは合法ですが、Adobeのライセンス規約に違反している場合もあるため要注意です。
特に、ライセンスが譲渡できないタイプのものや、すでに別ユーザーが認証済みのソフトを使うと、正しく動作しなかったり、法的リスクが生じたりすることもあります。
- Macで買い切りソフトは使えますか?
-
使えますが、対応しているソフトやバージョンには注意が必要です。
たとえば「Illustrator CS6」はIntel Macでは動作することもありますが、Appleシリコン(M1・M2・M3など)では動かない可能性が高いです。
代替ソフトとして「Affinity Designer」などMac対応の買い切りソフトも検討できます。
- Illustratorを1ヶ月だけ使いたいときの最適な方法は?
-
Adobe公式の「Illustrator単体プラン(月々プラン、月々払い)」を1ヶ月だけ契約するのが最も簡単で確実です。
クレジットカードで登録し、1ヶ月で解約すれば追加費用は発生しません。短期利用にはこの方法が最も現実的です。
- 永続ライセンスと月額制、どちらを選ぶべき?
-
Illustratorは現在月額制のみですが、過去には永続ライセンスがありました。
頻繁に使う方は月額制でも費用対効果が高いですが、たまにしか使わない人は、代替ソフトの買い切り型(Affinityなど)を選ぶのもおすすめです。
- 無料で使い続ける方法ってあるの?
-
正規の方法では、Illustratorを完全に無料で使い続けることはできません。ただし、7日間の無料体験版があります。
また、代替として無料のベクター編集ツール「Inkscape」や、オンラインで使える「Photopea」なども候補になります。これらは継続的に無料で使えるので、用途によっては十分役立ちます。
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