要点
- After Effectsには現在、買い切り版(永続ライセンス)は存在しない
- スマホアプリや買い切り型ソフトなど、目的に応じた代替手段もあります
- 複数のAdobeソフトを使う予定がある場合は、Creative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)の方が割安になる
はじめに
「After Effectsは買い切りできるの?」「無料や代わりの方法はある?」こうした疑問を持つ方は少なくありません。特に動画編集やアニメーション制作に興味を持ち始めたばかりの方にとっては、価格や契約プランの選び方が分かりづらいと感じる場面も多いでしょう。
この記事では、After Effectsの契約形態やお得なプラン、さらに代わりに使えるアプリや買い切りソフトの選択肢について、初心者にも分かりやすく解説しています。

自分に合った使い方を見つけるヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。
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アフターエフェクトに買い切り版はある?

アフターエフェクトは買い切りできない?【結論から解説】
結論からお伝えすると、現在の「After Effects(アフターエフェクト)」には買い切り版(永続ライセンス)はありません。
アフターエフェクトは、Adobe(アドビ)が提供するサブスクリプション(定額制)サービスのCreative Cloud(CC)を通じて利用する形になっており、月額または年額プランでの契約が必須です。
買い切り型ではなくなった理由は、定期的なアップデートやクラウド連携、サポート体制の維持などがしやすくなるためとされています。
アフターエフェクト(After Effects)の海賊版は?
海賊版や非正規品の利用はオススメしません。 理由は、
- 危険なウイルスのリスクが高まる
- 海賊版コンテンツのダウンロードは違法
からです。
もしショッピングサイトでAfter Effectsの買い切り版が販売されていたら、 それは正規品ではない「海賊版」である可能性が高いです。

正規商品が安全!
以前は買い切り版があった?Adobe CS時代の話
実は過去には、買い切りでAfter Effectsを購入できる時代がありました。それが「Adobe Creative Suite(CS)」シリーズです。
バージョン名 | 特徴 |
---|---|
CS3〜CS6 | パッケージで販売(買い切り)されていた |
ライセンス形態 | 一度購入すれば、ずっと使える(アップデートなし) |
この頃は、ソフトをDVDなどで購入し、パソコンにインストールして利用する方式でした。
ただし、この旧バージョンは現在サポート対象外であり、WindowsやMacの最新環境では正常に動作しない可能性があります。
なぜ現在は買い切りできないのか?Adobeのサブスク方針
Adobeがサブスクモデルに切り替えた理由は、大きく3つあります。
- 常に最新バージョンが利用できるようにするため
- クラウドストレージやフォントなど、周辺機能もまとめて提供するため
- 定期的な収益を確保し、サービス向上を図るため
また、利用者にとっても「必要なときだけ使える」「複数ソフトをまとめて使える」といった柔軟なプランが選べるメリットがあります。
アフターエフェクトの価格・月額料金はどれくらい?

アフターエフェクトの月額プランの種類と価格
アフターエフェクトを使うには、次のようなプランから選ぶ形になります。
プラン名 | 内容 | 月額(税込) |
---|---|---|
単体プラン | After Effectsだけを使いたい方向け | 3,280 円/月~ |
Creative Cloud Pro (旧:コンプリートプラン) | Photoshop・Premiereなど全ソフト | 9,080 円/月 |

そこで、できるだけ安く使う方法をまとめました。
Adobeの新しいプランについて、もっと詳しく知りたい方は「Creative Cloud「Standard」と「Pro」の違いを徹底解説【料金・機能・AI比較】」をご覧ください。
単体プランの月額・価格比較
プラン種別 | 月額(税込) | 特徴 |
---|---|---|
月々プラン(月々払い) | 4,980 円/月 | いつでも解約できるが割高 |
年間プラン(月々払い) | 3,280 円/月 | 契約期間が1年だが月々の支払額は抑えめ |
年間プラン(一括払い) | 34,680 円/年 | 1年分を一括で支払う最も安い公式プラン |
Creative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)の月額・価格比較
プラン種別 | 月額(税込) | 特徴 |
---|---|---|
月々プラン(月々払い) | 14,480 円/月 | いつでも解約できるが割高 |
年間プラン(月々払い) | 9,080 円/月 | 契約期間が1年だが月々の支払額は抑えめ |
年間プラン(一括払い) | 102,960円/年 | 1年分を一括で支払う最も安い公式プラン |
Adobeを1ヶ月だけ使いたい人向けの契約方法
「短期間だけ使いたい」「一時的な案件だけで使う」という方は、月契約(月単位のサブスク)を選ぶことで利用可能です。
ただし、年間プラン(月払い)を選ぶと、1年未満の解約に違約金が発生する場合があります。以下のような契約形態の違いにご注意ください。
契約形態 | 特徴 |
---|---|
年間プラン(月払い) | 月々支払うが、1年の縛りあり |
月々プラン | いつでも解約できるが料金はやや高め |
アフターエフェクトを安く使うには?【学生・セール情報】
アフターエフェクトを少しでも安く使いたい方には、次のような方法があります。
- 学生・教職員向けの学割プラン
- Creative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)が約半額(2,7802 円/月)で利用可能
- Adobe公式のセール・キャンペーン
- 年に数回、大幅割引が実施されることあり
- 法人契約によるまとめ割引(チーム向け)
- 複数人で使う場合にコストを抑えられる
とくに学割は非常に割引率が高く、利用できる方には最もおすすめの方法です。対象条件(在学証明など)を確認して、ぜひ検討してみてください。
アフターエフェクトの代わりに使えるおすすめソフト
アフターエフェクトの代わりに使えるスマホアプリ5選
「アフターエフェクト(After Effects)のような動画編集を、スマホでもやってみたい」そんなニーズに応えるアプリが、今では多数登場しています。
ただし、スマホアプリはそれぞれ得意分野や操作性が異なるため、自分の目的に合ったものを選ぶことが大切です。
特にAfter Effectsのように、動きやエフェクトにこだわった編集をしたい方に向けて、おすすめのアプリを比較しました。
After Effectsの代わりに使えるスマホアプリ比較
アプリ名 | 特徴・機能 | After Effectsとの近さ |
---|---|---|
CapCut | キーフレーム・レイヤー・グリーンバック合成・豊富なエフェクトに対応。 使いやすさも◎。 | かなり近い |
Alight Motion | ベクターグラフィック、キーフレーム、モーショングラフィックス演出が可能。 アニメーション向き。 | かなり近い |
Videoleap | マスキングや複数レイヤーの合成、エフェクト調整も可能。 プロ向けの映像表現に強い。 | やや近い |
VLLO | テキストや簡易アニメーション、カット編集に強み。 初心者向けでVlogに最適。 | やや遠い |
Pixaloop | 写真に風や水のような動きをつける特殊アニメ演出。 動画編集は非対応。 | 遠い(別ジャンル) |
編集目的で選ぶおすすめアプリ
- 本格的な動きを作りたい方 → CapCut / Alight Motion
- 静止画を動かしたい方 → Pixaloop(Motionleap)
- 操作性重視で簡単に編集したい方 → VLLO
- 映画のような印象的な映像を作りたい方 → Videoleap
無料で使える代替ソフト(DaVinci Resolveなど)

「お金をかけずにアフターエフェクト(After Effects)のようなことをしたい」という場合、無料ソフトの中にも優れた選択肢があります。なかでも代表的なのが以下のようなソフトです。
ソフト名 | 特徴 |
---|---|
DaVinci Resolve | カラー補正・動画編集・合成まで対応。プロ仕様なのに無料。 |
HitFilm Express | モーショングラフィックス・VFX(映像効果)に強い |
Natron | 合成に特化したオープンソースソフト |
これらは基本無料で使えますが、一部機能は有料版限定というケースもあります。
ただし、無料の範囲でもかなり高機能な編集が可能なため、「とにかくコストを抑えて始めたい」人にはおすすめです。
DaVinci Resolve(ダビンチリゾルブ)
「DaVinci Resolve」は、Blackmagic Design社が提供している動画編集ソフト。 Mac、Windows、Linuxに対応しています。
このDaVinci Resolve内の「Fusion」というツールがアフターエフェクトと似ています。
「Fusion」は、アニメーション効果を加えることができるツール。Fusionでは、
- コンポジション(合成)
- モーショングラフィックス
- カラーコレクション
といった機能があります。
また無料版と有料版があります。
料金 | 特徴 | |
---|---|---|
DaVinci Resolve | 無料 | – |
DaVinci Resolve Studio | 39.678 円 | 無償版の全機能に加え ・3Dツール ・高度なHDRグレーディング機能 など搭載 |
買い切り可能な動画編集ソフトとの比較
「毎月払うのはイヤ」「一度買ってずっと使いたい」そんな方には、買い切り型の動画編集ソフトがおすすめです。
After Effectsと比べたときの違いを以下にまとめます。
ソフト名 | 価格帯 | 主な特徴 |
---|---|---|
Adobe After Effects | 3,280 円/月〜 | 高機能・プロ仕様・サブスクリプション |
PowerDirector | 買い切り12,980円〜 | 初心者にも使いやすく、編集もスムーズ |
Vegas Pro | 買い切り29,800円 | 映像制作や効果の自由度が高い |
After Effectsは機能が豊富ですが、毎月の利用料が必要です。
一方、PowerDirectorやVegas Proなどは一度購入すれば追加費用なしで使い続けられるため、コストを抑えたい方には買い切り型が向いています。
Adobeの学割は卒業後も使える?
卒業後のアカウント継続について
Adobeの学割プランは、学生や教職員の方を対象とした特別価格のプランです。卒業後もすぐに使えなくなるわけではなく、一定期間はそのまま利用できます。
ただし、Adobeの規約では「卒業後は学割対象外になる」と明記されています。タイミングによっては以下のような対応が取られます。
- 学生認証が無効になるタイミングで、通常プランへの移行案内が届く
- 移行手続きをしない場合、自動的にプランが終了する可能性あり

卒業後も使い続けたい方は、早めに通常プランの比較検討をするのが安心です。
学割期間終了後の料金と移行方法
学割の期間が終わると、利用中のアカウントは通常のCreative Cloudプランに移行する形になります。
項目 | 内容 |
---|---|
学割中の価格 | 4,180 円/月 |
通常の価格 | 9,080 円/月 |
移行の方法 | Adobeアカウントからプラン変更の手続きが必要 |
学割が終了する前に、お知らせメールが届くことが多いため、見落とさないよう注意しましょう。
移行後も使い続けるなら、キャンペーン価格や年間プランの割引情報も活用すると費用を抑えられます。
まとめ|買い切りできなくても賢く使う方法はある
After Effectsには現在、買い切り版はありません。サブスクリプション(月額・年額)形式での提供のみとなっています。
ただ、「毎月支払うのはもったいない…」と感じる方もいるかもしれません。ですが、使い方に合ったプランを選べば、価格を抑えて効率よく活用できます。
買い切りにこだわるなら代替ソフトも検討を
一度買って長く使いたいという方は、以下のような買い切り型ソフトも候補になります。
ソフト名 | 特徴 | 価格目安 |
---|---|---|
PowerDirector | 初心者にも使いやすい動画編集ソフト | 12,980円〜 |
Filmora | モーショングラフィックス風の演出も可能 | 9,980 円 |
Vegas Pro | プロ仕様で合成やVFXに強い | 29,800円 |

ただし、After Effectsにしかできない高度なアニメーションや合成機能を使いたい場合、やはり本家を選ぶのが最適です。
Adobe CCを安く使いたいならキャンペーンや学割を活用
After Effectsを含むAdobe Creative Cloud(Adobe CC)は、キャンペーンや学割を活用することで、価格を大きく抑えることができます。
Adobe製品をお得に使いたい方は、以下の方法もチェックしておきましょう。
- 年間プランの一括払い:トータルのコストが月払いより安くなる
- 学割プラン(学生・教職員向け):通常よりも約半額でCreative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)を利用可能
- 期間限定セール:公式サイトや提携ストアで割引価格になることあり
どのプランを選べばいい?パターン別おすすめ

After Effectsを使う人は、Premiere Pro(プレミアプロ)をすでに使っている、もしくは今後使いたいと考えているケースが多いです。
そのため、以下のような利用スタイルに応じたプラン選びがポイントです。
利用スタイル | おすすめプラン | 月額目安(税込) |
---|---|---|
After Effectsだけ使いたい | 単体プラン(After Effects) | 3,280 円/月〜 |
Premiere ProとAfter Effectsの2本を使う | 単体プラン×2本 | 6,560 円/月〜 |
3本以上のAdobeソフトも使いたい | Creative Cloud Pro (旧:コンプリートプラン) | 9,080 円/月〜 |
Creative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)なら、Photoshop・Illustrator・Auditionなども使えるので、デザイン・動画・音声すべてをまとめて作業したい方には特におすすめです。
» 公式サイトでCreative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)の内容を確認する
迷ったら「まず1ヶ月試してみる」のもアリ
Adobeは月単位でも契約できるので、迷っている方はまず1ヶ月だけ契約して試してみるのもおすすめです。その上で「これは使える」と感じたら、年間プランに切り替えるとさらにお得になりますよ。
あなたの制作スタイルに合ったプランを選んで、After Effectsの魅力を最大限に活かしましょう。
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画面右に支払いプランが表示されます。

よくある質問|After Effectsに関するQ&A 5選
- After Effectsを1ヶ月だけ使う方法はありますか?
-
はい、あります。Adobe公式サイトで「月々プラン(解約自由)」を選べば、1ヶ月だけの利用が可能です
ただし、間違えて年間プラン(月払い)を選ぶと、途中解約時に違約金が発生するため注意が必要です。
- アフターエフェクトの月額料金はいくらですか?
-
アフターエフェクト単体プランの月額料金は、通常で3,280 円/月(税込)〜です。
学生や教職員の方は、Creative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)が学割価格で利用できます。
- アフターエフェクトの代わりになるスマホアプリはありますか?
-
あります。おすすめは次のアプリです。
- CapCut(エフェクト・キーフレーム対応)
- Alight Motion(アニメーション向け)
- Videoleap(合成やマスキング対応)
特に「動きのある演出」や「モーショングラフィックス風の加工」が目的なら、CapCutかAlight Motionが近いです。
- アフターエフェクトに似た無料アプリはありますか?
-
あります。スマホならCapCutやAlight Motion、PCならDaVinci ResolveやHitFilm Expressが代表的です。完全無料でも高機能な編集が可能です。
- Adobeの学割は卒業後も使えますか?
-
学割は基本的に「在学中のみ」適用されます。
卒業後も一時的に利用できるケースはありますが、一定期間経過後に通常プランへ自動移行される場合が多いため注意しましょう。
- アフターエフェクトの年間プランと月額プラン、どちらが得ですか?
-
長期的に使うなら年間プランの方が月あたりの価格は安くなります。
ただし、「途中でやめるかもしれない」なら、いつでも解約できる月々プランの方が安心です。
- アフターエフェクトでどんなアニメーション効果を付けれるのか知りたい
-
アフターエフェクトのアニメーション効果の種類を知る方法は、主に3つあります。
- web記事を見る
- 動画を見る
- 書籍を読む
おすすめは「動画を見る」ことです。 YouTubeに様々な動画がアップされています。
- アフターエフェクトは、iPadでも使えるの?
-
アフターエフェクトは、 iPad では動作しません。ただ「Air Display」というアプリで、iOS の画面をMac用のディスプレイとして使用できます。
- アフターエフェクトのセールはあるの?
-
Creative Cloud Pro(旧:コンプリートプラン)は、年に8,9回ほどセールがあります。
- アフターエフェクトの学習方法は?
-
オススメの学習方法は、次の2つ。
- 書籍で独学する
- 動画編集スクールで学ぶ
動画編集スクールで学習したい方は、「動画編集オンラインスクール講座おすすめ10選比較!」をご覧ください。
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