こんにちは!カメラマンの長谷川 ksk_photo_manです!
簡単に自己紹介すると、僕はカメラ歴12年、Photoshop歴15年。
広告写真スタジオに7年勤務後、現在はフリーランスで、料理の写真を撮っています。
さて、写真を撮っていて、
- 写真の色が変になった。
- 妙に写真が青い・・・
こんな経験ありませんか?
なんか思ってた色と違う・・・
「色がおかしい」ってなったら、ホワイトバランス・色温度を見直しましょう^^
ホワイトバランス・色温度ってなに?
まずホワイトバランスとはなんなのか。
例えば、目の前に白いボールがあるとします。
人間の目は良く出来ていて、周りがどんな状況でも白い色は白と認識してくれます。
しかし、カメラは設定してあげないとわかりません。
撮影時に正しくホワイトバランスを設定してあげないと、青くなってしまったり、黄色っぽくなってしまうんです。
写真を撮ったときに、白いボールがちゃんと白く写すためには、ホワイトバランスを設定してあげる必要があります!
オートホワイトバランス(AWB)とプリセットホワイトバランス
オートホワイトバランスとは、カメラが「光源の色がどんな色なのか」を識別して、白を白として正しく写すように補正する機能のことを言います。
多くの場合、このオートホワイトバランス(AWB)に設定しておけば大丈夫です!
けど、オートホワイトバランスで撮っていても思い通りにいかないときもあります。
そんなときは、プリセットホワイトバランスの設定を変えてみるといいです!
一般的に「AWB」「太陽光」「日陰」「くもり」「白熱電球」「白熱蛍光灯」「ストロボ」などの項目があるので、それを現在の光源に近いものに設定してみましょう。
設定を変えると色味が変わります!
設定を変えた写真を見比べてみて下さい!
オート
太陽光(晴天)
日陰(晴天日陰)
くもり(曇天)
白熱電球(電球)
白色蛍光灯(蛍光灯)
ストロボ(フラッシュ)
マニュアル
マニュアルは自分で色温度を設定する時に使います!
色温度 K(ケルビン)とは?
マニュアルで変更できる数字は、ケルビン(K)のことを指しています。
ケルビンとは、光の色を数値で表したものです。
色温度の単位=ケルビン(K)です。
色温度といっても、光の色自体に暖かいとか冷たいとかいう温度があるわけではなくて、光の色を人間の見える感覚に置き換えて表した数値のことです。
数値が小さいほど赤みを帯びた光の色になり、数値が大きいほど青みを帯びた光の色になります。
ケルビンの数字を全部覚える必要はないけど、「日中の太陽の下=5500K」ってのは覚えておいたほうがいいです!
これが、基準になることが多いです!
<実例>色温度を変えたときの、見え方の違い
「色温度」を変えた写真も見比べてみて下さい
色温度2800K
色温度5500K
色温度8800K
ホワイトバランス、色温度がわかると表現の幅が広がる!
「記憶色」という言葉を聞いたことはありますか?
忠実な色でなくても、人がイメージとして記憶してる色のことです。
たとえば、実際は白い桜の花を「桜といえばピンク色」のように記憶やイメージで色を認識していることがあります。
忠実に色を表現することにこだわる必要はないんです!
ホワイトバランスの設定で、意図的に色みを変えてみると、あなたが「その写真を通して伝えたいこと」を、より強調することができます!
例えば、、、
空や海の「青い世界」を強調したいとき
オートホワイトバランス
↓
白色蛍光灯
幻想的にしたいとき
オートホワイトバランス
↓
色温度8900K
見せたいものが違う時
僕は夕焼けの赤さを撮りたいんだ!!
色温度8400K
いやいや、僕は電球がポツンと立っているカンジに惹かれたんだ
色温度3700K
グレーカード、グレーチャート
と言っても、忠実に色を表現したい場合もあります。
そんな時はグレーチャートを使うと便利です。
ニュートラルグレーカードとも呼ばれています。
ニュートラル(無彩色)のグレーを撮っておくことで、撮影時や撮影後に色を合わせをすることができます!
それと、出来ればもうひとつ覚えておいて頂きたいことがあります!
それは、ミックス光です。
ミックス光(こう)とは?
ミックス光とは被写体に影響する光源が、2つ以上ある状態のことです。
室内でオートホワイトバランス(AWB) を使ったとき、変な色になることがあります。
その原因のひとつは、「いろんな光源が混ざっているから」です。
例えば、
- 人物や物を窓の近くで撮った場合、太陽の光+室内の照明のミックス光
- 色温度が違う2つの照明が影響している場合、照明器具A+ 照明器具Bのミックス光
色温度の差が大きい二つ以上の光源があると、カメラは「どっちを基準に合わせていいかわからなくなり」写真の色味がおかしくなる場合があります。
この状況のことを「光がケンカしている」と僕は勝手に呼んでますw
上の例の対策としては
- 外の光と照明のミックス光の場合、外からの光が影響しない位置に移動する。
- 照明器具A+ 照明器具Bのミックス光の場合、どちらかの照明を消す。
つまり、出来る限り「光源をひとつにすること」です!
さいごに
以上、具体例を使いながら「ホワイトバランス・色温度」について解説しました。
「ホワイトバランス・色温度」がわかると、写真がもっと面白くなります。
また写真の色味は、レタッチで調整することも可能。
そこで次の記事では、「レタッチとは、どんなことをするのか」解説。
よろしければ、「レタッチとは?」をご覧ください。
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