こんにちは!カメラマンの長谷川 (ksk_photo_man)です!
ボケ味のある写真に惹かれて、デジタル一眼をデビューされた方もたくさんいらっしゃると思います。
でも、デジタル一眼で撮ればボケ味のある写真になるワケではありません。
どうしたらボケ味のある写真が撮れるの? 被写界深度が浅い・深いってなに?
こんなふうに思っていませんか?
この記事で「被写界深度(ひしゃかいしんど)」についてお伝しますね。
被写界深度がわかると、「ボケ味のある一眼レフらしい写真」や「全体がシャープな写真」など、自分の意図したとおりの写真を撮れるようになりますよ!
簡単に自己紹介すると、僕はカメラ歴12年で、料理の写真を専門に撮っています。
被写界深度ってなに?
被写界深度とは、「ピントがあっているように見える範囲」のこと。
「被写界深度が浅い」っというのは、ピントが合っているように見える範囲が狭いことを指しています。
「ボケ味のある写真」っと言い換えることもできます。
逆に「被写界深度が深い」っとういのは、ピントが合っているように見える範囲が広いことです。
被写界深度が浅い・深い写真
実際の写真を見た方がわかりやすいですね。
カメラのピントをトマトに合わせて撮影した写真です。
奥にある植物に注目して見てみてください。
被写界深度が浅い写真の方が、奥に見える植物がボケて見えます。
- 被写界深度が浅い・・・ボケ味のある写真
- 被写界深度が深い・・・写真全体にピントがあっている写真
もうすこし詳しく解説していきます。
被写界深度を変える2つの要素
被写界深度は、次の2つで決まります。
- 絞り値(F値)
- レンズの焦点距離
1:絞り値(F値)で被写界深度を変更する
1つ目の方法は、「絞り値(F値)」で変更する方法です。
「絞り値(F値)」とは、レンズの中の絞り羽が、「どれくらい開いているのか」を数値化したもの。
例えば、F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、・・・F32っといった具合です。
数字が小さいほど、被写界深度が浅い写真になります。(例:F1.4)
また、数字が大きいほど、被写界深度が深い写真になります。(F32)
また「絞り値(F値)」を変更すると、写真の明るさも変わります!
絞り優先モードを使うと、簡単に「絞り値(F値)」を変更して撮ることが出来ますよ!
2:レンズの焦点距離で被写界深度を変更する
焦点距離で、被写界深度を変更することもできます。
例えば、同じ「F値」で撮影した場合、
- 焦点距離が短い=被写界深度が深い=シャープ
- 焦点距離が長い=被写界深度が浅い=ボケやすい
に写ります。
レンズに「〇〇mm」と書いてあるのが「焦点距離」です。
- 数字が小さい=焦点距離が短い
- 数字が大きい=焦点距離が長い
ちなみに、焦点距離を変更すると、画角も変わります。
画角とは、写せる範囲の角度のこと。
- 焦点距離を短く(数字を小さく)=広い範囲(広角)
- 焦点距離を長く(数字を大きく)=狭い範囲(望遠)
つまり、
- 焦点距離が短い=画角が広い(広角)=被写界深度が深い=シャープに写る
- 焦点距離が長い=画角が狭い(望遠)=被写界深度が浅い=ボケやすい
ということです。
ここまでまとめ
被写界深度が浅い | 被写界深度を深い | |
---|---|---|
絞り | 小さい数字にする | 大きい数字にする |
レンズの焦点距離 | 長くする | 短くする |
ボケ味のある写真を撮るためには
ボケ味のある写真を撮るためには、「絞り値(F値)」「焦点距離」以外にも
- 背景の距離
- カメラと被写体の距離
も考える必要があります。
1:背景の距離(ボカしたい背景はできるだけ遠くに)
背景がより遠くにあるほど、ボケ味のある写真を撮ることが出来ます。
- 背景が遠い=ボケ味のある写真
- 背景が近い=ボケ味のない写真(シャープな写真)
になります
2:被写体に寄る
カメラと被写体と距離によって、ボケが変わります。
ボケ味のある写真を撮りたいときは、カメラと被写体の距離を短くすると良いです。
カメラと被写体の距離が近い=被写界深度が浅い
カメラと被写体の距離が遠い=被写界深度が深い
っとなります。
- 絞りを開放にする(F値を、一番小さい数字にする)
- レンズの焦点距離を長くする(焦点距離の数字を大きくする)
- ボカしたい背景はできるだけ遠くに
- 被写体に寄る
- 絞りを絞る(F値の数字を大きくする)
- レンズの焦点距離を短くする(焦点距離の数字を小さくする)
- 被写体と距離をとる
- 被写体と背景を近くにする
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